パイプたばこ手習い体験記(サルベージ版)

(2022/03/20)


※本文章は2018年頃Scrapboxにて公開していたものをコピペサルベージしたものです。一部記述内容を整理しています。
※タバコは20になってから。非喫煙者に喫煙を勧める意図はありません。


 とある週末の査収分。どうしてこうなっちゃったんでしょうねぇ。

 これプラスで練習用(潰しても構わん)安パイプ仕入れてるので、合計凡そ10K突っ込んでみたことになります。まぁダメならダメで引き返せる額です。下手なガジェット試すよりは安い(その感覚がすでにダメ)。あわよくばこのまま高額パイプに手を染めることなく、撤退か継続か判断したいと思っていますがはたして。

なぜパイプ試してみようかと思ったのか。意外と単純でして。

 フィルター使えるのか(世間的にはフィルターなしが主流だそうですが)、ならやってみるかと。案外こんなもんです。

 週末体調最悪だったこともあり、モノは入ったもののまだ火は入れてません。その前に事前知識諸々仕込んでる段階です。

 

 【2018/10/16】

 練習兼ブレークダウンということで火入れてみました。量は通常量の半分。それでも吸い切るのに1時間弱かかりました。初めはチャッカマン使ってましたが、途中から100円ライターに差し替え。チャッカマンて意外に重くて点火しにくいのよ。普段はZIPPO使いなので100円ライターはずっと持て余してました。使い道ができた。

 幸いにして舌焼けもジュース吸引も無しです。はじめてとしては上等かと。でも終わってからフィルター外すとびしょびしょでした。まだ煙を制御するので精一杯で、味云々はまったく語れません悪しからず。

 あくまで個人感ではありますが、やる夫煙草中編の以下記述がドンピシャではまったのでコピペ(のコピペ)。要はクールスモーキングの具体例。

 > まず今までやってたであろう吸うとか吹くのは一切禁止。

 > 最初のうちはパイプは歯でくわえちゃだめ。片手で持って口をしっかり閉じて唇の右か左に挟み込む。

 > パイプへの空気の出し入れは口を閉じたまま口内の体積を変えるだけで行う。呼吸は鼻でしてね。

 > 口を足踏み式ポンプのように使う。鏡で見ると鼻から下、口だけがもごもご動いている感じ。

 >

 > パイプをくわえる→口を中の体積を広げて煙を口の中に入れる(勝手に入る)→

 > 味わいながらもごもごと口の体積を小さくしてパイプに空気を送り出す(このときだけパイプから煙が出る)→

 > パイプを口から離してボウルの香りを堪能する これの繰り返し。

 >

 > 煙が多い時はゆっくり。口から離した後に煙が出ているようなら出なくなるまで放置。

 > 煙が少くてもはせかせかしない。消えたら灰を軽く落として火床をゆっくり作り直すせばパイプも冷める。

 > このやりかただと中盤から最後がめちゃめちゃ旨い。香りも楽しめる。

 > もごもごっていうのが伝えづらい。口先でゆっーーくりうがいする感じかな。

 > よかったらでいいから試してみてくれ。965が旨く感じるはず。多分。

 

 > >>1の吸い方は、これを口ではなく、舌をポンプのように使っていた

 > 舌焼けで悩むならば、参考にしていただきたい

 基本口を動かす、動かし続けるとアゴが疲れるのでそんときは舌を使う・・・・のローテーションがうまくはまりました。これを手の支え無く咥えパイプでやるのは練習が必要っぽいです(ですが舌焼けするより100倍マシ)。あとこの吸い方の利点はパイプに留まらないこと。[手巻きタバコ]はもちろん[紙巻きタバコ]にも有効かと。

 

 【2018/10/20】

 パイプはじめて1週間ほど経過したことになりますか。今日も試しまして。はじめの5分ほどはついたり消えたりを繰り替えしましたがそのあとは安定。3gを消費して1時間40分を完走しました。味云々もようやくわかるようになってきました(と本人は思ってました)。

 率直な感想。[** 疲れた](^^;;;。1時間過ぎたくらいからさすがに飽きてきまして。それでもまだ煙は出続けるので吸い続けるのですがもぉええやろと。「まだ煙出るのかよコンヤロウ」と悪態ついてました。ラストの方は燃やし尽くすのだけが目的となってしまった感ありです。

 ちなみに今吸ってるのはマックバレンのオリジナルチョイス

 説明通り吸いやすいです。フィルター使ってるので吸い心地は更に柔らかくなりますし。ただこの吸いやすさが後半の飽きにも繋がったのかな・・・・・とも解釈していますがはたして。

 次の銘柄試したい気もありますけど、まずはこちら吸い切らないとね・・・・。1回2gか2.5g程度に抑えて数を回した方がいいかなぁと。どこまで経っても初心者でございます。

 

 【2018/10/24】

 パイプ練習始めて2週間経とうとしています。そろそろ初期の浮かれポンチ期も終わり。次どうしようかも考えつつ。

 フィルター頼りとはいえ、60%から70%位の確率で、舌焼けすることもなく最後まで灰にできるようになってきました。とはいえそれよりも肝心な話。「それ美味しいの?」と問われると。首を傾げざるを得ないです2018/10/24時点では。正直な話、このままだと続けるのは微妙。

 失礼なたとえになってしまいますけど、「タバコに近いケムリをひたすら1時間口に入れ続けてる」感じ?時間のわりには吸った感がまるで無い。たばこなのに。昨日なんかがそうだったんですけど1ボウル消費して、「終わった終わった」と即座にアメスピ黒巻いて口直し。「あれ?これっておかしくね?」と思っちゃったんですよねそらそーだ。

 じゃあ何故美味しくないのか?

 候補としてはこのあたりが出てくるのかな。

 まぁ正直原因の半分以上は吸い方が悪い=未熟、というミもフタもないところに行き着いてしまうんだとは思います。今でも吸い終わった後のフィルターびしょびしょだしな。試行錯誤は続けてるんですけど、パイプ常喫の皆さんが口を揃えておっしゃる「パイプじゃなきゃこの味は出ない」という美味にはまだ一度たりともお目にかかったことがないです。正解の方向が見つからずに迷子になってる感は否めない。

 なので、項目としては挙げましたけど道具の線は薄いのかなと思っております。今使ってる2,000円代の安パイプでも、とりあえずは吸えてるわけですし。現段階でほいっと高いパイプ渡されても結果変わらないような気がするなと。

 個人的には最後、葉との相性を疑ってます。今練習として使ってるのがマックバレンのオリジナルチョイス。ケムリに味があるのはわかる。でも識別できるのはそこまででその先にいかない。実は並行して使ってるフィルター無しのコーンパイプ(ミニ)でも味の感想変わらないので、これはフィルターだけではないなと。

 まずはもういっこ買ってきたゴールデンブレンドバニラがあるのでこっち試してみますか。バニラだから相当味はしつこいはず。あとは今度アメスピ補充するのでついでに2銘柄ほど仕入れて・・・・・それでもダメなら諦める方向で。引き際も大事。なにが。

 

 【2018/10/28】

 ↑を書いた2日後のことでした。

 ゴールデンバニラを吸ってみて、「うーんバニラではあるけれど・・・・」とこれまでと同様の感想を抱いて。その一方でマックバレンオリジナルチョイスも消費しなきゃならんので、戻したんです。ちょいと少なめ(2gで1時間)を燃やして。そんときは相変らずの感想でした。特に美味しくもなく不味くもなく。

 まぁこんなもんか。明日もしごとだ風呂って寝る。湯船浸かって・・・・・頭と体洗って・・・・・・。ふと気付きました。

 あれ?口と鼻の中が甘いぞ?

 明らかに常喫メビウスの香りではない。風呂る前に吸っていないのでチェ赤でもアメスピ黒でもない(アメスピですら10分も経てば後味消える)。ということは・・・あぁこれがマックバレンオリジナルチョイスの味なのか。そっかぁこれかぁ・・・・。

 びっくりしたのはその持続時間。

 寝なきゃいけないので歯磨き。最終兵器ザクトライオン投入(ヤニ取り歯磨き粉)。やっと消えました。これほっといたら数時間余裕で持つんじゃなかろうか?クロレッツも吃驚。

 根拠もへったくれもないただの推測ですけど。1時間かけてケムリあて続けてるんだからそら染み込むわ、という話なのかな?口と鼻にコーティング加工してるイメージ。ということは・・・ゴール見えてきたぞ・・・・。この甘みを喫煙中に感じられればいいのか。ようやくトンネル出口の方向が見えてきたか?(フラグ(やめろ))

 

 【2018/10/28】

 午後7:40。今までにやっていたのと同じようにマックバレンオリジナルチョイスを入門用パイプにセットアップ。火の付け方も同じように。変えたのは吹き戻しと吸い方。今までは吹き戻しにアゴも使ってたけどそれをしない。舌の先でほんのちょっと空気を入れるのみにする。吸い方に至ってはアゴはもちろん舌すらも使わない。必要に応じては使ったりもするけど、そうでないときは一切口を動かさず、ぼんやりと煙が口内に溜まるのを待つ・・・・・・。

 うし火が安定したっぽい。このままリクライニング後ろに倒して半寝の体勢に・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 同日午後9:10。喫煙完了。いやーなんていいましょうかね。ちょっと大袈裟な言い方していい?

 なんだこれ美味ぇ。美味過ぎる。間違いなくこれまでの喫煙歴20ウン年の中で一番美味いタバコになりました。マックバレンオリジナルチョイス、今まで散々心の中で悪態ついててすまんかった。君、本気出すと凄いのね。参りました。土下座。

 どのくらい美味いのか、言葉で説明すると難しいですけど・・・・。普段普通にタバコ吸ってるとき、妙にハマってうめぇぇぇぇってなるときあるじゃないですか。あれ思い出してください。あれが1時間ずっと続く感じっていったらわかるかな?

 あるいはシーシャの方が伝わりやすいかもしれないです。シーシャもハマると1時間2時間吸い続けることができるじゃないですか(自分はそこには至りませんでしたが)。これを口先のコントロールだけで呼吸すら使わずに延々と香りを口に送り込める、そんな具合です。

 あと味もそうだけど、リラックス効果が凄い。そもそも半寝でタバコなんて普通ありえないですし(灰がらの心配をする必要が無いため。パイプの場合喫煙中は基本灰を捨てません)。ニコチンが程よく回るのもあいまって、全身筋肉の力抜けること抜けること。銘柄によっては気分悪くなることもあるので(ニコクラ)、その辺だけは各々御注意必要ですが。

 なので吸い終わってからの余韻もすごいです。これ書いてる今もちょっとふわふわしてるもん。1本2本吸ってハイ終わり、ではない全く違った感覚を思い知らされた感じです。こんな世界があったのねと。

 #そもそも比べるものではないという話でもあります。
 #極めて短時間、かつ手間をかけずに美味さを味わえるからこそ、現代においても紙巻きタバコは覇権握ってる訳で。

 でもまぁ知ってしまったからには、これはこれ、それはそれで。沼にダイブすることになりそうですこれからもよろしゅう(堕ちた)。


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